【コラム】30秒で描いた絵の値段

ほまれ塾助っ人ライターのAです。

今日は5教科を忘れて音楽と芸術の話をしてみたいと思います。

「音も語ろう。(おともかたろう)」

という7文字を並べ替えると、ある偉大な芸術家の名前になります。いったい誰でしょう。

1970年に開催された大阪万博の「太陽の塔」が有名です。

                              

                              

                               

正解は「岡本太郎」です。

「太陽の塔」と並んで有名な作品「明日への神話」は渋谷駅に設置されています。原子爆弾をテーマとする横30メートル×縦5.5メートルの圧倒的スケールの作品です。

岡本太郎の作品には強烈なメッセージ性があります。怖さもありますが、それだけに凄味を伴って大切なことを今なお現代の人類に訴えかけています。

岡本太郎の名言も人々の心をつかみます。関連書籍が出版され続けていますし、今の時代は「岡本太郎 名言」と検索すれば凄まじい名言の数々に出会えます。

◆30秒で描いた絵の値段

岡本太郎とピカソは通じ合うところがあります。作品のスケールが壮大過ぎるので、今日のブログではピカソの小話を一つ紹介します。

ある日、ピカソが市場を歩いていると、ファンだと言う女性が現れ、サイン代わりに何か絵を描いてほしいと頼んできました。

ピカソが30秒で簡単に絵を描いて渡すと、見事な出来栄えでファンの女性は喜びました。

しかし、ピカソが「この絵の値段は100万ドルです」と言うと、ファンの女性は「たった30秒で描いた絵なのに高すぎる!」と言いました。

ピカソはこう答えました。「私は、30秒で見事な絵を描く技術を身に付けるのに30年かかったのです。この絵にかかった時間は30秒ではなく、30年と30秒なのです。」

なかなかしゃれた話ですよね。

細かい数字や状況設定にはいろいろなバージョンがありますが、この小話の趣旨の方が重要でしょう。

「ドラゴンクエスト」の作曲家のすぎやまこういちさんは、有名な「序曲」を5分で作曲したことについて、ピカソにならって「あの曲を作ったのは54歳の時だから、かかった時間は54年と5分だ。」と語ったと言います。

美術だけではなく、音も語ろう(おともかたろう)、音楽の話もしよう、と思ったのですが、文字数の関係でまた別の機会にしたいと思います。

5教科も大事ですが、勉強とは関係ないと思えるようなこともいろいろ学んで豊かな人になってください。

                           

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