【コラム】雨の日の暗号

ほまれ塾助っ人ライターのAです。

梅雨の季節ですが、みなさん元気にお過ごしでしょうか。

今日は、ゲリラ豪雨のごとく突然に、雨にちなんだクイズを出してみたいと思います。

◆百貨店の謎

横浜や東京などの百貨店では、雨が降ると、商品に防水カバーを付けてくれたり、入口に傘袋が置かれたりします。特設の雨具売場が設置されたりもします。

しかし、通常、百貨店の建物は窓が無く、外をみて天気を確認することはできません。

また、お客さんに買物を楽しんでもらうために常におしゃれなBGMが流れているので、BGMを中断して「業務連絡。雨具売場を設置せよ。」などと言うこともできません。

それでも、雨が降り始めるとすぐに店員さんは雨の対応にとりかかることができます。

なぜでしょう?

予知能力ではありません。経験と勘でもありません。

有名な話なので聞いたことがある人も多いと思いますが、初めて聞いた人は、店員となって百貨店の建物の中にいる状況を想像してみてください。

正解は「BGMで雨の曲を流す」です。

「雨が降ってきたらこの曲を流す」「大雨だったらこの曲にする」といった具合に、店員さんたちの間で予め決めておき、雨が降ってきたら実行するのです。

つまり一種の暗号なのです。

この暗号のおかげで、お客さんは買物や百貨店の雰囲気を楽しみつつ防水カバーも付けてもらえるのです。

ちなみに、「雨に唄えば」「雨にぬれても」(両方とも50年以上前の映画の挿入歌です)などの古典的な名曲がよく使われます。

◆世界は暗号であふれている

百貨店だけではありません。

普段は意識しませんが、私たちの周りには数々の暗号が隠されています。

スマートフォンがインターネットに接続する時も、パスワードやアカウント名を入力する時も、暗号が使われています。

現代を象徴する「仮想通貨」は、暗号に基づいて機能するため「暗号資産」と呼ばれるようになりました。

コロナウイルスのワクチンに使われているmRNA(メッセンジャーRNA)は、「遺伝暗号」という暗号を用いて活動します。

さらに、社会人になってから、何かの選抜試験やシステム関係の仕事で暗号が出てくることもあります。

暗号がわかっていると、世の中のいろいろな秘密がわかりますし、思わぬところで役に立つことがあります。

そして暗号は算数・数学・理科・プログラミングなどが基礎になっていることがよくあります。

これらの教科を今のうちに学習しておくと、暗号を解読する力や、根本的な推理力が養われます。ぜひ、「とても効果的な脳の鍛錬なんだ」という前向きな気持ちで日々の学習に取り組んでほしいと思います。

                      

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