ほまれ塾助っ人ライターのAです。
日本でも緊急事態宣言が出されました。休業要請の状況はテレビで報道され、今後も国内・海外の情報が次々と入ってきます。
その中には正しい情報もあれば間違った情報もあります。近年、デマは社会問題となっています。スーパーの買い占めや品切れはその一例です。
ほまれ塾の皆さんには、デマに流されず健全な生活をしてほしいと思います。デマ対策を考えてみましょう。
◆現代はデマが多い
人間もウイルスも、自然界に生きる動物と同じで種族の防衛・繁栄を目的として活動しています。人類とウイルスの戦いは太古の昔から繰り返されてきました。
今回の戦いは、従来と少し違うところがあります。
コロナウイルスの性質もそうですが、社会の仕組み、つまり人間の方が大きく変わったのです。
スマートフォンやSNSが普及したことで、インターネット上でデマが拡散しやすくなり、デマの拡散によりウイルスの症状とは別のところで大きな被害が発生するようになっています。
直近の大流行はSARSウイルスの2003年頃ですが、当時はまだSNSやスマートフォンが普及していませんでした。
WHOは「インフォデミック」という表現で警笛を鳴らしています。この言葉はSARSの頃からありましたが、インフォデミックによる被害は当時より今の方がずっと大きいでしょう。
「フェイクニュース」による事件も多発しています。
オオカミ少年という童話がありますよね。あれは童話ですが、現実の世界に、いい歳の大人なのに、大勢の人がこまっている様子をみたいがために嘘の情報を広めようとする人はいつの時代も一定数います。この手の人たちにとって、インターネット・スマートフォン・SNSは非常に便利なツールとなります。専門的な知識が無くても、誰でも、匿名で、無料で情報を発信できます。
その上、デマを信じた人が知らず知らずのうちにインターネット上でデマを拡散してしまう、という事態も頻発します。ここにインフォデミック・フェイクニュース・デマゴギー(デマ)の恐ろしさがあります。
結果として、現代は昔よりもデマが多く、その被害も拡大しています。
◆デマにだまされないために
溢れるデマの中から正しい情報をみつけるにはどうすればよいのでしょう。
まずは、現代はデマが多い、特にネット上には多いという現実を把握しましょう。デマの可能性を常に想定できるぐらいの姿勢が良いかもしれません。
情報は信憑性のある情報源から得るようにしましょう。専門家が実名で発信している情報が好ましいでしょう。たとえば、昨日のブログでも少し取り上げさせていただきましたが、iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さんは、自身のホームページでコロナウイルス対策情報を一般向けに発信しています。
私たち自身が真偽をみきわめる力をつけていくことが重要です。小学校の学習内容、読書、人との会話などから得た知見が役に立ちます。
それから、マスコミの性質も知っておいた方がよいでしょう。知らずに何となくテレビやネットニュースをみていると誤った方向へ誘導される恐れがあります。これについては近いうちにお伝えできればと思います。
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