ほまれ塾助っ人ライターのAです。
例年より長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番ですね。海水浴、スイカ、かき氷など、思う存分に味わってください。
一方で、夏の太陽のあまりの暑さにダメージを受けてしまうこともありますよね。
今日は、夏の暑さを入り口として、前回に引き続き環境問題の話題を取り上げさせていただきます。
◆なぜ「オゾン層」に住んでいるのか?
少し前のバージョンのポケモンに、「レックウザ」という伝説の龍のポケモンが登場します。
ポケモン図鑑の解説によると、レックウザは、オゾン層に生息していて、隕石や大気中のチリを食べ、大空を飛び回って生活しているそうです。
ところで、伝説のポケモンがスケールの大きい暮らしをしているのは当然だとしても、なぜ生息地が「オゾン層」なのでしょうか?
「上空1万メートル」でも「大気圏」でも「大空」でもよかったはずです。わざわざオゾン層が選ばれたことに何か理由はあるのでしょうか。
ヒントは伝説のポケモンのストーリーの傾向から得られます。
昔から、伝説のポケモンのストーリーには、人類の平和を左右する大きなテーマあるいは社会問題が盛り込まれる傾向があります。科学技術の弊害、クローンの倫理的な問題、遺伝子研究の問題、原子力の問題などです。原子力問題については、開発者側が、「子ども時代にポケモンで遊んだ人に原子力や第二次世界大戦のことを知ってもらい、大人になってから平和の実現に向けて考えてほしい。」と公式に説明しています。
そう考えると、あくまで私の推測であって公式の見解ではありませんが、レックウザの解説は、「オゾン層」というものの存在、あるいは「オゾン層の破壊」、さらに言えば「その他の環境問題」を考えるきっかけを意識していると考えられます。
なお、ポケモン図鑑の説明文はバージョンによって異なりますが、レックウザの場合はどのバージョンの説明文にも例外無く「オゾン層」という言葉が入っていました。
オゾン層は、太陽から地球に届く紫外線を遮断するバリアーの役割を担っています。
レックウザは守り神であり、オゾン層は地球を有害な紫外線から守るバリアーなのです。(仮にオゾン層が無かったら人類は存続できません。)
しかし、20世紀以降、エアコンや冷蔵庫などから排出されるフロンという物質がオゾン層を破壊していることが分かり、フロンは国際的な合意によって使用禁止になりました。
「人類は、生産活動を続けた結果、環境を破壊し、自らの存在を危険にさらしている。持続可能な開発が必要だ。」といった現状が分かると、オゾン層に限らず環境問題の話題が理解しやすくなるでしょう。
ところで、Youtubeで観たのですが、最近のポケモンは映像が3Dになっていて、 主人公が宇宙服を着てレックウザに乗って宇宙空間まで行って宇宙人のポケモンと対決するんですね。随分近代的になったなあ、と昔のポケモン世代の私は衝撃を受けました。
万全の紫外線対策で夏を満喫してください。
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