【コラム】人類はギリシャ神話を語り継ぐ

ほまれ塾助っ人ライターのAです。 

2021年のニュースを振り返ってみると、昨年に引き続きコロナウイルス関連が多かったですね。

東京オリンピックも一時期は開催が危ぶまれましたが、緊急事態宣言下で開催され、世界各国から選手が集まり、日本は史上最多となる58個のメダルを獲得しました。

一方、火星探査機「パーサヴィアランス」が火星に着陸したり、アマゾンのジェフ・ベゾス氏が宇宙飛行をしたりと、宇宙開発のニュースも話題となりました。

このようなグローバルなニュースや人類の動きを見ていると、古代ギリシャの神話の影響力の大きさに気付きます。

オリンピックは、大昔にギリシャのオリンピアという地方で始まりました。

現代でも聖火リレーの聖火はオリンピアのヘラ神殿で太陽光から採火し開催地まで運びます。

金メダルのデザインは毎回変わりますが、基本的には「ニケ」というギリシャ神話の勝利の女神が描かれています。選手が身に付ける「NIKE(ナイキ)」のロゴはニケがモチーフです。

マース(火星)は戦いの神の名前です。

アマゾンは南米のアマゾン川ですが、アマゾン川を発見した人たちがギリシャ神話のアマゾン族を想起したことが由来だと言われています。

西洋の文化も現代の科学も源流は古代ギリシャ人が発展させた学問にあり、古代ギリシャ人の思考においてギリシャ神話の存在感は絶大でした。

東洋文化圏の日本ではそれほど意識されませんが、実は西洋の作品やネーミングにはギリシャ神話モチーフがよく使われています。

11月に発売されたポケモンの人気の高いチャンピオン「シロナ」は英語圏では「シンシア」という名前ですが、これは女神「アルテミス」の別名です。

12月1日以降、東京ディズニーランドではヘリウムガスの供給不足のため風船が販売されていません。

ヘリウムという元素名の由来は太陽の神「ヘリオス」です。太陽では水素の核融合反応によってヘリウムが生成されます。

新アトラクションができた「美女と野獣」は、ギリシャ神話のプシュケの物語に着想を得ています。入場者数制限が解除されたら行きましょう。

三千年以上前に始まったギリシャ神話は、来年以降もまだまだ続きます。2022年もいたるところに現れるでしょう。

                    

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