【学習について】春はクローンの季節、桜のDNA

ほまれ塾助っ人ライターのAです。

4月になりました。みなさん新鮮な気持ちで新学年を迎えていることと思います。

今日のブログも、春らしく桜をテーマにしてみたいと思います。

何回か文学的な話題が続いたので、今回は科学的な観点から桜を考えてみます。

◆なぜ桜は一斉に咲くのか?

毎年、春が近づくと、桜の開花時期が予想されます。

そしてだいたい予想通りの日に桜の花が咲き始め、九州から北海道まで順番に桜が満開になっていきます。

また、同じ公園にある桜の木は、全て同じタイミングで咲き、同じタイミングで散ります。

なぜこのような現象が起きるのでしょうか。

それは日本中の桜が全く同じDNAを持っているからです。

桜にもいろいろな種類がありますが、日本で圧倒的に多いのはソメイヨシノという品種です。

ソメイヨシノの起源は江戸時代にさかのぼります。江戸(現在の東京)の染井村の植木屋さんが、2種類の桜の品種をかけ合わせてソメイヨシノを作り出したという説が有力です。

美しい花を咲かせるソメイヨシノは全国へ広がっていきました。

その際、自然に繁殖したわけではなく、接ぎ木(2つの木をカットして人の手でつなぎ合わせる)によって増えていきました。

こうすると、元の木と同じDNAを持つ木が生えてきます。すなわちクローンが生まれるのです。

江戸時代から100年以上経った現代では、日本中のソメイヨシノは同一のDNAを持つことが明らかになっています。DNAが同じなので、同じ性質を持ち、同じ温度で花が咲くのです。

一斉に満開になる桜の春らしい景色は、DNA、そしてクローンという科学の上に成り立っています。

このように、クローン技術は人間にとって大きな成果を上げる力を持っていますが、その一方で人類を滅ぼし兼ねない恐ろしい力もはらんでいます。科学においても、小説やマンガの脚本においても大きなテーマです。

劇場版ポケットモンスターの第一作「ミュウツーの逆襲」も、クローンを重要なテーマとしています。今ならAmazonで観れますので、興味がある方は観てみてください。

                          

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