ほまれ塾助っ人ライターのAです。
前回のブログで、日本中の桜は全て同一のDNAを持つクローンだという話をさせていただきました。
DNAが同じだから、同じタイミングで一斉に咲いて散るんですね。DNAというもののイメージや、科学的な考え方を理解するきっかけになれば幸いです。
今日は、桜に続いていちごのDNAを考えてみます。
甘く赤く美しく、ショートケーキには欠かせないいちごですが、こんな見事なフルーツが自然に道端の土から生えてくるのでしょうか。人間の生活とは無関係に、大昔から存在していたのでしょうか。
普段意識しませんが、日本でいちごが食べられるようになったのは、かなり最近のことです。19世紀の終わりに、ヨーロッパから船で運んできたいちごを新宿の新宿御苑で育て始めたのが最初です。
当時、いちごは皇族だけが食べる特別な果物でした。
日本で最初のいちごは、栽培に成功した福羽逸人(ふくばはやと)という人の名前にちなんでフクバイチゴと名付けられました。そのまんまですね。
20世紀に入ると、フクバイチゴから派生して様々な品種のいちごが作られました。
「あまおう」「とちおとめ」「とよのか」などは、全てフクバイチゴの子孫です。元をたどれば、同じフクバイチゴの果実に行き着きます。
生物の進化やDNAの原理を考えると、いちごの味をより深く味わえるかもしれませんね。
また、様々ないちごの祖先であるフクバイチゴは、現在でも新宿御苑で育てられています。新宿御苑に行っていろいろな解説を読むと、 いちごを切り口にバイオや当時の世界情勢を学ぶことができます。
テーマパークや美術館などに行った時、あるいは海外旅行に行った時、基礎知識があると理解が深まり楽しみを感じられます。理科や歴史を学んでおくと、勉強以外でもいろいろと楽しみが増えます。
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