ほまれ塾助っ人ライターのAです。
コロナウイルスで異例の全国一斉休校となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今週に限らず、中には進んで勉強する人もいますが、大多数の人はできれば勉強なんかしたくないなあと思っているでしょう(私もそうでした)。そして親に 「宿題やった?」 「勉強しなさい!」と言われる。どこの家庭でもよくある光景です。神奈川でも北海道でもロンドンでも、そして今も昔もそう変わらないでしょう。なぜ勉強しなければならないのでしょうか?
一口に「勉強」と言っても、小学校の授業・高校入試等の受験勉強・大学院での研究・年配の方の生涯学習など種類によって目的も異なりますし、いろいろな答えが考えられますが、今日はシンプルな答えを1つ出してみたいと思います。
単純に 「いろいろ理解できた方が楽しいから」です。
先月、スマートフォンの弊害の話をさせていただいた時に懐かしくなったので、ポケモンを例に説明してみます。気楽に読んでください。
◆初代ポケモンのネーミングセンス
初代ポケットモンスターには151匹のポケモンが登場し、それぞれウィットに富んだ (機知に富んだ・シャレが効いている)名前が付けられています。
例えば、アイウエオ順で最初に来る「アーボ」というヘビのポケモンがいます。これは「ボーア」というヘビの一種の名称を逆さまから読んでいます。
アーボは進化すると「アーボック」というコブラのポケモンになります。
アーボに「ック」を付けただけだと思ったあなた!私も最初はそう考えました。しかし初代ポケモンのネーミングセンスはそんなレベルではありません。
コブラは英語では「cobra」で、これを逆さまから読むと「arboc」すなわちアーボックとなるのです。そして偶然にもボーアを逆さまから読んだ「アーボ」の進化形のような響きを持つ言葉になるのです。
アーボとアーボックの名付け親は、ヘビに関する言葉を日本語・英語共にたくさん集め、逆さまから読んだり響きを考えたりしてこれらのネーミングを考案したのでしょう。
ちなみにいわへびポケモン「イワーク」の語源は何だと思いますか?
そうです。イワ(岩)+スネーク(ヘビ)です。
次は人気のポケモン「ピカチュウ」と「イーブイ」をみてみます。
ピカチュウは電気の「ピカ」にねずみの「チュウ」ですが 、 「イーブイ」はどうでしょう。知らずに推理して当てることができたら大したものです。
イーブイは複数の種類に進化する珍しいポケモンです。進化は英語で「evolution」で、この単語の最初の2文字を読むと「ev」すなわちイーブイとなるのです。
ちなみに、変身するポケモン「メタモン」は「メタモルフォーゼ (変身という意味) 」から来ています。
このように、なかなかウィットに富んでシャレています。
そして、ネーミングの裏に隠されたメッセージを理解し、「おもしろい」と感じるためには、「知識」や「理解力」や「推理力」が必要となります。反対に、これらが無いとただのカタカナにしかみえません。
たかだかポケモンの名前ですが、
「知識があるほど、理解力があるほど、推理力があるほど、いろいろな話が分かっておもしろい。」
という本題を分かっていただければ幸いです。さらにもう一歩踏み込んで、
「だから今勉強しておくと後の人生で楽しいことが待っている!」
ということも知ってほしいと思います。
なお、ポケモンの名前を例に説明したため英単語の話が多くなりましたが、英文法や英会話でも、算数・数学・理科でも時事ニュースでも、分かった方がおもしろいですし、人生で直面するいろいろな現象を理解する上で役立つでしょう。
また、学業に限らず、例えば趣味で映画を観る場合などを考えても、いろいろな分野の理解力があった方がおもしろさが分かるでしょう。
特に、小学校の国語・算数・理科・社会は、学業に限らずあらゆる分野を理解する前提となるので、勉強しておくと遊びの面でもいろいろな話を理解しやすくなるでしょう。
大型書店に行くと、社会人向けのビジネス書コーナーに「小学校の〇〇をやり直す本」「仕事に役立つ小学校の〇〇」といったタイトルの本が並んでいますが、あれは小学校の勉強が重要であることの証明と言えます。
同時に、「小学校の知識が欠落しているためにつまらない思いをしている大人がたくさんいる」という現状の証明とも言えます。
小学生のみなさんは、ぜひ各教科を学んでいろいろな話を楽しめる大人になってほしいと思います。
「必要」とか 「役に立つ」と言うより、おもしろくなりますよ。
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