ほまれ塾助っ人ライターのAです。
前回のブログで、「社会を簡単にするコツの1つは関連性の把握だ」という話をさせていただきました。
今日は、残りの2つについて考えます。
◆出る所を覚えていない
基本的に学生時代の勉強というものは、考えることより覚えることが中心です。
ただ、どちらかと言うと、数学、理科、英語と国語の長文読解などは、元になる知識は必要ですが、後は問題を見てその場で考えることがたくさんあります。
対照的に、社会は、単純に覚えていれば解けて、覚えていないと解けないことが多いです。
記述問題などで多少文章の構成を考えたりもしますが、数学・理科・英語・国語に比べればたかが知れています。
その上、得点するために必要となる知識は限られています。
現実の社会を読み解く際は、非常に多くの知識、しかも社会以外の分野の知識も必要になってきます。コロナウイルス関連のニュースは典型的な例です。バイオ、疫学、統計学、データサイエンス、心理学など、多岐に渡る知識が求められます。
世の中の社会人は、全ての社会現象を理解しているわけではありません。知らないことは調べます。
政策決定などでも、一人が全てを理解して決めるわけではなく、各分野の専門家が集まって協議します。
しかし、学校の社会科は、現実の社会のような広い分野ではありません。
初めて習う時は、「こんなにたくさん覚えなきゃいけないのか!」と思っても、参考書にすれば数冊です。範囲が限られています。
そして高校入試なら高校入試の範囲内、大学入試なら大学入試の範囲内の知識しか問われません。範囲を逸脱した知識がないと正答できない問題が出ることもありますが、出る所を覚えていれば合格点は取れます。
網羅性のある参考書を使って、出る所を覚えましょう。
◆出ない所を勉強している
「出る所を覚えていない」と似ていますが、出ない所を覚えても得点には結びつきません。
現実の社会なら、たとえ今すぐ使わない知識だったとしても、情報を集めることは有効ですが、小~高校生が社会で点を取ることを目的とする場合は、出る所を効率良く覚えた方がよいでしょう。
歴史の漫画や、人気の高い戦国武将の武勇伝などは、歴史という分野に興味を持つにはよいでしょう。しかし、社会で点を取るためには、専用の参考書や問題集に基づいて、出ない所には時間をかけず、出る所を覚えましょう。
以上、よくある原因と解決策を、前回と合わせて3つ考えてみました。
社会全般に言えるコツは、他にもたくさんあります。
また、「漢字は覚えられるけど、カタカナや外来語がどうも頭に残りにくい」とか、「憲法の条文をみるだけで発狂してしまう」とか、人それぞれ固有の課題もあるでしょう。講師に質問してみるとよいでしょう。このブログでも書ければ紹介してみたいと思います。
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